名刺という言葉を見て、何か不自然だと感じたことがあるでしょう。

名刺という言葉を見て、何か不自然だと感じたことがあるでしょう。 それは、紙でできているのにもかかわらず、なぜ名紙ではないかということなのです。

名刺の言葉の由来を考えていくと、もともと2000年前の中国で交換に取り次いでもらうときに、自分の名前を入れた竹の札を渡していたということが起源だといわれています。
200年ごろの呉の国の武将である、朱然の墓から竹の札が現存する最古の名刺だともいわれており、竹でできていたことは間違いないといわれているのです。
この竹には、墨で書かれていたのではなく、とがったもので彫り込まれていたといわれています。
刺という言葉は、とがったもので刺して彫り込んだことを指示していることから、名刺となったともいわれているのです。
なにか墨のようなもので書くよりも、竹であれば彫り込んだほうが確実です。
二度と消えないものですから、渡したという証拠性も強く残ります。
その時代を考えれば、とても効果的なものだったのでしょう。

時代は唐の時代にまで来ると、この名刺は渡して使うものから、不在の時に訪れたことを表す印として使われるようになってきました。
現在でも同じ使い方をしますが、戸口に刺したともいわれ、これも由来になったのではないかといわれているのです。
素材自体もまだ竹か木でできており、来訪を知らせるためには刺しておくことが効果的だったのでしょう。

実際に紙となったのはかなり新しく、日本の場合では江戸時代の末期だといわれています。

このころになって初めて印刷されるようになったのですから、名刺には紙の字があてられていないといえるでしょう。